ついにチェルノブイリを見に行った話(2)

先日の「ついにチェルノブイリを見に行った話(1)」に引き続き、チェルノブイリ廃墟探索の話を。

 

その日はバスが2台やってきて、それぞれにガイドがつき、別々のツアーとして開催されました。

 

わたしのバスは2台目で、一緒になった20代のヨーロッパ人男女たちはみな一様に身軽で、気軽で、楽しげな様子。服装や靴も簡易な街歩き用です。

 

それもそのはずで、彼らは、彼氏彼女との比較的近場での海外旅行、大学生仲間での卒業前の旅行などでウクライナを訪れた若者たちで、インターネットで見てみたらキエフから行かれる手軽なエクスカーションとしてチェルノブイリ見学1日ツアーというのがあったから来てみた、というとっても軽いノリだったのです。

 

ちなみにヨーロッパ人にとってウクライナという国は、各国からLCCが就航していて、物価が安くて近い、ちょっと旅行に行くのにいい国らしいです。

 

ところでわたしが事前に調べた限りでは、原発事故で漏れた放射能はまだ残っているから、プリピャチ市内や原発敷地内では舗装された道しか歩いてはいけない、特に草の上や、土の上を歩いてはならないとのことだったので、ブーツは必要かなと考えました。

 

しかし帰った後に処分することになるかもしれないのであまり高いものも・・・ということでワークマンでブーツ型安全靴2980円を購入して行ったところ、結果的にはこれが大正解。アウシュビッツでも小雨が降ってぐちゃぐちゃになったし、チェルノブイリでも(廃墟に夢中になって注意事項を忘れ)放射能を含んだ土や草の上を散々歩くことになったからです。

 

放射能といえば、放射線量を計るための「ガイガーカウンター」をツアー会社から有料で借りることができます。購入も可能。

 

しかしわたしたちのグループでは、わたしを含め誰も放射線の量に興味がなかったので、ガイガーカウンターを借りている人はいませんでした。まあ記録するために来たわけではないので、それも当然ではありました。ガイドさんは持っていましたが。

 

 そんなこんなで、ガイドさんに従って見どころを回っていきます。続きはまた。

 

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プリピャチ市内の林の中を進んでいきます。

 

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原発従業員が住んでいた住宅の扉の内側には

 

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35年前に時が止まったままの部屋